世界が止まる。 好き。 とうとう言われた。 何度も想像した言葉。 何度も聞きたかった言葉。 なのに。 実際に聞くと。 頭が真っ白になる。 翡翠は少し困ったように笑った。 「返事は?」 美都は黙る。 数秒。 長い沈黙。 翡翠は不安になる。 言わなきゃよかったかな。 そう思った時だった。 繋いだ手が引かれる。 翡翠の身体が少しだけ近付く。 「……俺は」 声が震えている。 珍しく。 本当に珍しく。