君だけが俺の居場所だった


「我慢?」

掠れた声。

翡翠は頷いた。

「だって」

少し俯く。

恥ずかしい。

でも。

もう隠せない。

「私もずっと一緒にいたかった」

雨音。

鼓動。

全部うるさい。

「神城くんが笑うと嬉しくて」

「……」

「元気ないと心配で」

「……」

「会えないと寂しくて」

涙が一粒落ちる。

翡翠は笑った。

泣きながら。

「気付いたら」

そして。

真っ直ぐ美都を見る。

「好きだった」