君だけが俺の居場所だった


美都は繋いだ手を見る。

そして。

少しだけ力を込めた。

「今日は半分こじゃ足りない」

時間が止まる。

翡翠の呼吸が止まる。

意味は分かる。

分かってしまう。

胸が苦しい。

嬉しい。

泣きそうになる。

美都は俯いたまま続けた。

「お前がいないと駄目だ」

雨音が響く。

傘の下。

繋いだ手は離れない。

そして。

翡翠の瞳には。

涙が滲んでいた。