君だけが俺の居場所だった


「私ね」

小さな声。

風に消えそうな声。

「神城くんの隣が好き」

時間が止まる。

美都の呼吸が止まる。

翡翠は顔を上げない。

怖いから。

でも。

ちゃんと言う。

「安心するの」

「……」

「一緒にいると」

胸が苦しい。

言葉が出ない。

翡翠は続ける。

震える声で。

「だから」

少しだけ笑う。

泣きそうな顔で。

「ずっと隣にいたい」