しばらく他愛もない話をする。 緋色のこと。 学校のこと。 文化祭のこと。 本当にくだらない話。 でも。 その時間が心地よかった。 雨音より。 翡翠の声が聞こえる。 それだけで良かった。 少しずつ。 美都の声が減っていく。 返事も短くなる。 眠気が来ていた。 安心したから。 きっと。 翡翠はそれに気付いていた。 でも。 切らない。 約束したから。 眠るまでいると。