昼休み。 いつもの踊り場。 二人で座る。 距離は近い。 前よりずっと。 でも。 今日は翡翠が落ち着かない。 好きだと自覚したせいだった。 隣にいるだけで。 意識してしまう。 その時。 翡翠の髪が風で揺れた。 頬にかかる。 邪魔そうだった。 すると。 隣から手が伸びる。 翡翠が固まる。 美都だった。 無言。 ただ。 頬にかかった髪を耳へ掛ける。 それだけ。 本当にそれだけ。