君だけが俺の居場所だった


翌日。

教室へ入る。

翡翠はいつもの席に座っていた。

そして。

神城美都を見つける。

たったそれだけ。

それだけなのに。

昨日までと違った。

好き。

認めてしまったから。

視界に入るだけで。

胸が苦しい。

「おはよ」

翡翠が笑う。

いつも通り。

でも。

少しだけ頬が赤い。

美都は気付かない。

「……おはよ」

短い返事。

でも。

声が少し柔らかい。

翡翠だけは気付いた。

最近。

自分に向ける声だけ。

少し違う。