君だけが俺の居場所だった


途中。

同じクラスの女子二人とすれ違う。

そして。

二人同時に固まる。

視線は。

繋がれた手。

その一点。

「あっ」

嫌な予感。

「ごめん邪魔した」

「違う」

即答だった。

でも。

もう遅い。

女子達は笑いながら去っていく。

完全に勘違いしていた。

静寂。

雨音だけが残る。

翡翠が苦笑する。

「また勘違いされたね」

「そうだな」

美都は前を向いたまま答えた。

少し間。

そして。

ぽつり。

「……別に」