昼休みになって私は友達とお弁当を食べていた。
その時ふと気付く。
美都の席が空いている。
「神城くんってどこでご飯食べてるんだろ」
ぽろっと呟く。
友達が首を傾げた。
「さぁ?」
「見たことないかも」
「確かに」
私も考えてみるけど食事している姿を一度も見たことがない。
昼休みが終わる頃翡翠は保健室の前を通った。
その時ガラリと扉が開く。
出てきたのは美都だった。
思わず足を止めると美都も気付いたらしい。
一瞬だけ視線が合う。
でも何も言わない。
そのまま美都は通り過ぎようとする。
「体調悪いの?」
気付けば聞いていた。
美都の足が止まる。
「別に」
「保健室いたよね?」
「昼寝してただけ」
そう言って歩き去る。
明らかに嘘だった。



