君だけが俺の居場所だった


「なにしてるの?」

翡翠が固まる。

美都も固まる。

「えっと……」

説明できない。

雨の日だから。

半分こだから。

余計説明できない。

女子は完全に勘違いしていた。

「ふーん」

楽しそうだった。

「付き合った?」

沈黙。

世界が止まる。

翡翠の顔が真っ赤になる。

美都も固まる。

心臓がうるさい。

付き合った。

その言葉が頭の中を回る。

「ち、違う!」

翡翠が慌てる。

でも。

声が裏返っていた。

説得力はゼロだった。