昇降口。 靴を履き替える。 周りには生徒がいる。 普通なら。 絶対離す。 でも。 今日は離さない。 翡翠も。 美都も。 どちらも何も言わない。 まるで最初からそうだったみたいに。 自然だった。 「ひすい?」 後ろから女子の声。 二人同時に振り返る。 クラスメイトだった。 そして。 繋がれた手を見る。 固まる。 数秒後。 にやっと笑った。 嫌な予感しかしない。