君だけが俺の居場所だった


沈黙が落ちる。

でも。

不思議と苦しくない。

むしろ温かい。

「会いたかった」

どちらが言ったのか。

後で思い出せないくらい自然だった。

二人同時だったから。

そして。

二人とも固まる。

数秒後。

顔を見合わせる。

夕焼けの中。

思わず笑ってしまった。

コンビニからの帰り道。

ポカリの入った袋を持ちながら歩く。

肩が触れそうな距離。

でも離れない。

「……三日なのにな」

美都が呟く。

「うん」

翡翠も笑う。

たった三日。

それだけだった。

なのに。

お互いが思っていた以上に。

その存在は大きくなっていた。

まだ誰も。

「好き」とは言わない。

でも。

その言葉がなくても。

もう十分なくらい伝わっていた。