君だけが俺の居場所だった


外へ出る。

夕方。

少し涼しい風が吹いていた。

コンビニまでは数分。

二人で歩く。

沈黙。

でも。

以前ほど気まずくない。

むしろ心地よかった。

三日ぶりに並んで歩く。

それだけで。

どこか安心していた。

コンビニへ向かう途中。

美都がぽつりと呟く。

「踊り場」

翡翠が顔を上げる。

「え?」

「静かだった」

その言葉に。

翡翠の足が止まりそうになる。

美都は前を向いたまま続けた。

「三日間」

夕焼けが二人を照らす。

「隣に誰もいなくて」

胸が締め付けられる。