「……好きなのかな」 ぽつり。 初めて口にした。 小さな声。 誰にも聞こえない声。 でも。 その瞬間。 胸がぎゅっと締め付けられる。 嫌じゃない。 むしろ。 しっくりきた。 リビングでは。 美都が一人で座っていた。 落ち着かない。 特別だから。 勢いで言ってしまった。 嫌われたかもしれない。 困らせたかもしれない。 帰った方がいい。 そう思うのに。 足が動かない。 翡翠の顔が見たかった。