「何話してた」 ぽつり。 思わず聞いていた。 翡翠が固まる。 「え」 「何話してた」 もう一度。 翡翠は視線を逸らした。 「別に……」 分かりやすい。 絶対に何かある。 「姉ちゃんね!」 緋色が元気よく手を挙げる。 最悪だった。 「最近神城さん眠れてるかなーとか」 「緋色!」 「ちゃんとご飯食べてるかなーとか」 「緋色ってば!」 「神城さん元気ないと心配なんだよねーって」 翡翠がソファに顔を埋める。 終わった。 完全に終わった。 恥ずかしすぎた。