「おはよー」
翡翠だった。
友達と話しながら入ってくる。
元気そうだった。
その姿を見た瞬間なぜか少しだけ肩の力が抜ける。
そしてまた気付く。
安心してどうする。
意味が分からない。
美都は視線を逸らした。
その時だった。
翡翠がこちらを見てきて目が合う。
「あっ」
小さく笑った。
そして手を振る。
美都は固まる。
どう反応すればいいか分からない。
結局小さく頷くだけだった。
翡翠は満足そうに笑う。
それだけなのになんだか負けた気分になった。
「神城くん今日来てる」
「そりゃ来るだろ」
「熱どう?」
「平気」
「本当に?」
「平気」
昨日もしたやり取りだった。
翡翠は疑うような目を向けてくる。



