君だけが俺の居場所だった


翡翠が玄関を少し開ける。

「入る?」

優しい声。

美都は少し迷った。

でも。

断れない。

断りたくない。

小さく頷く。

その瞬間。

翡翠が少しだけ嬉しそうに笑った。

その顔を見て。

また胸が鳴る。

リビング。

静かだった。

緋色は二階で眠っているらしい。

二人きり。

急に意識してしまう。

三日ぶりだった。

たった三日。

でも。

会えなかった時間は長かった。

翡翠がお茶を持ってくる。

「はい」

「……ありがとう」

素直に受け取る。