君だけが俺の居場所だった


翌朝目を覚ますと熱は下がっていた。

身体も昨日よりずっと軽い。

美都はゆっくり起き上がる。

テーブルの上を見ると薬やスポーツドリンク。

そして付箋が一枚。

思わず手を伸ばした。

『ちゃんと薬飲むこと!』

丸っこい字だった。

最後に小さく笑顔のマークまで描いてある。

美都は数秒見つめたあと。

そっと裏返した。

「……子供か」

そう言いながらも捨てなかった。

学校へ向かう途中空は曇っていたけど雨は降っていない。

それだけで少し気が楽だった。

教室へ入るといつも通りの朝。

「神城おはよう!」

クラスメイトが声を掛けてくる。

美都は軽く頷いた。

席へ座る。

そして無意識に教室を見回していた。

「……」

数秒後自分で気付く。

何してるんだ。

別に探しているわけじゃない。

そう思った時教室の扉が開いた。