『元気になってきたからね😂』
その文章を見て。
少しだけ笑った。
でも。
画面を閉じた瞬間。
また静かになる。
声は聞けない。
会えない。
触れられない。
隣にいない。
その事実だけが残る。
そして。
ようやく認める。
認めてしまう。
「……会いたい」
小さく呟く。
誰もいない道だった。
その言葉を聞いたのは。
自分だけだった。
会いたい。
緋色の様子が気になるからじゃない。
心配だからだけじゃない。
橘翡翠に。
会いたかった。
その事実を認めた瞬間。
神城美都の胸は。
少しだけ痛くて。
少しだけ温かかった。



