君だけが俺の居場所だった


放課後。

いつもの踊り場。

当然。

翡翠はいない。

分かっていた。

分かっていたのに。

無意識に探してしまう。

そして。

いないことに気付く。

少しだけ胸が重くなる。

「……重症だな」

自分で呟く。

誰もいない踊り場。

妙に静かだった。

そのまま帰る。

途中。

スマホが震えた。

翡翠からだった。

『ごめんね!今日行けなかった😭』

画面を見る。

少しだけ安心する。

すぐ返信する。

『緋色は』

数秒後。

返信が来た。

『39度💦』

『今寝てる』

その文章の後ろには。

緋色の寝顔の写真。