朝食の時間。
緋色はいつも通り騒がしい。
「姉ちゃん卵焼き!」
「自分で取って」
「神城さん取って!」
「断る」
いつものやり取り。
いつもの朝。
でも。
翡翠だけは少し違った。
さっき緋色に言われた言葉。
好きなんじゃない?
それが頭から離れない。
違う。
そう思う。
でも。
完全には否定できない。
神城くんが苦しそうだと気になる。
元気がないと心配になる。
見えなくなると探してしまう。
昨日だって。
崩れ落ちた姿を見た瞬間。
本当に怖かった。
胸が締め付けられた。
「……」
考えれば考えるほど分からなくなる。



