その時。 リビングのドアが開いた。 「おはよー」 緋色だった。 寝癖だらけ。 翡翠は吹き出す。 「ひどい頭」 「姉ちゃんも」 言い返される。 そして。 緋色は眠る美都を見る。 にやりと笑った。 嫌な予感しかしなかった。 「神城さん寝顔かわいいね」 「は?」 翡翠が固まる。 「何言ってるの」 「だって姉ちゃんずっと見てたじゃん」 翡翠の顔が赤くなる。 「見てない!」 「見てた」 「見てない!」 緋色は楽しそうだった。 本当に楽しそうだった。