君だけが俺の居場所だった


「送る」

「いらない」

「送る」

「……」

「送る」

三回目だった。

美都は諦めたようにため息を吐く。

「頑固」

ぼそりと呟く。

「神城くんには言われたくない」

翡翠は即座に返した。

その返事に美都は何も言わない。

ただ少しだけ眉をひそめた。

二人は雨の中を歩き出す。

翡翠は相変わらず美都の腕を支えていた。