君だけが俺の居場所だった


戻ってきた翡翠が笑う。

「何?」

「別に」

即答だった。

でも。

完全にバレていた。

「今探したでしょ」

「探してない」

「探した」

「探してない」

翡翠は吹き出す。

その笑い声に。

胸が温かくなる。

夜も遅くなり。

それぞれ寝る準備を始める。

翡翠は立ち上がった。

「おやすみ」

いつもの言葉。

でも。

美都の心臓が跳ねる。

離れる。

今日も。

ほんの少しだけ。

寂しいと思ってしまった。