君だけが俺の居場所だった


住宅街へ入る。

その時。

翡翠は気付いた。

「あれ?」

「何」

「神城くんこっちなんだ」

「そうだけど」

「私も」

美都が少しだけ目を見開く。

「……近所か」

「かも」

初めて知った。

同じクラスなのに。

家が近かったことも。

そんな小さなことすら知らなかった。