君だけが俺の居場所だった


「あ……」

息が吸えない。

苦しい。

胸が痛い。

視界が歪む。

足が震える。

立っていられない。

膝から力が抜ける。

そのまま。

雨の中へ崩れ落ちた。

「神城くん!!」

翡翠の声。

聞こえる。

でも遠い。

呼吸ができない。

怖い。

苦しい。

置いていかれた。

また。

まただ。

「っ……は……っ」

肩が震える。

指先が痺れる。

何も見えない。

ただ。

雨だけが降り続いていた。