君だけが俺の居場所だった


結局。

二人で歩くことになった。

傘は一つ。

美都は立っているのも辛そうだった。

翡翠は自然とその腕を支える。

「一人で歩ける」

「嘘」

「嘘じゃない」

「さっき倒れそうだった」

返す言葉がない。

美都は黙り込む。

翡翠は少しだけ笑った。

「頑固だね」

「うるさい」

でも振り払おうとはしなかった。