週明け。 朝から空は曇っていた。 雨はまだ降っていない。 でも。 空気が重い。 湿っている。 美都は窓の外を見る。 胸の奥が少しざわついた。 理由は分かっている。 雨が近い。 それだけだった。 「おはよー!」 教室の扉が開く。 翡翠だった。 その声を聞いた瞬間。 少しだけ安心する。 自分でも呆れるくらいに。