「神城さん」
緋色が真面目な顔になる。
「姉ちゃんから聞いたけど」
「姉ちゃんが他の男と話してると機嫌悪いじゃん」
美都の肩が止まる。
図星だった。
「別に」
「別にじゃないって」
緋色は笑う。
「委員会の人と話してた時とか」
「……」
「めちゃくちゃ怖かったよ」
完全にバレていた。
好き。
その言葉が頭に浮かぶ。
違う。
そんなはずない。
でも。
最近の自分を思い出す。
翡翠がいないと不安になる。
他の男と話してると嫌になる。
触れると心臓がうるさい。
笑うと嬉しい。
泣きそうだと苦しい。
そして。
いなくなるのはもっと嫌だ。
「……」
否定する言葉が出てこない。



