お粥を食べ終えた頃には美都の顔色も少しだけ良くなっていた。
とはいえ熱が下がったわけじゃない。
テーブルの上を見ると薬が置かれていた。
「薬あるじゃん」
「ある」
「飲んだ?」
「……」
「飲んでないね」
図星だった。
美都は視線を逸らす。
「忘れてた」
「絶対嘘」
「忘れてた」
「絶対嘘」
まったく同じ言い方で返すと美都は少しだけ眉をひそめた。
結局薬を飲まされることになった。
「子供じゃないんだけど」
「知ってる」
「なら放っとけ」
「無理」
またそれだ。
美都は諦めて薬を飲み込む。
私は満足したように頷いた。
「よし」
「何がだよ」
「偉い」
「小学生扱いするな」
本気で不服そうだった。
その姿が少し面白くて笑った。



