その週末。 美都はまた橘家に来ていた。 最近は前より頻繁だった。 理由はある。 でも。 認めたくはない。 リビング。 翡翠は買い物へ出ていた。 だから今は。 美都と緋色だけだった。 「神城さーん」 ソファでゲームをしながら緋色が呼ぶ。 「何」 「暇」 「知らん」 いつものやり取りだった。