なのに。 面白くなかった。 胸の奥がざわつく。 嫌だった。 自分でも驚くほど。 男子は少し話して帰っていく。 翡翠は何も気付いていない。 「優しい子だよね」 その言葉に。 美都の眉がぴくりと動く。 「そうか」 声が低い。 自分でも分かるくらい。 不機嫌だった。