君だけが俺の居場所だった


少しだけ沈黙が落ちる。

雨音だけが響いていた。

その時だった。

ぐらり。

美都の身体が揺れる。

「神城くん!」

翡翠が慌てて腕を掴む。

熱かった。

思わず目を見開く。

「熱あるじゃん!」

「ない」

「ある!」

「ない」

子供みたいな言い合いだった。

でも。

美都は明らかに限界だった。

顔色も悪い。

呼吸も浅い。

立っているのがやっとに見える。