君だけが俺の居場所だった


放課後。

いつもの帰り道。

翡翠は楽しそうだった。

「今日ね」

話し始める。

美都は無言。

「委員会の子が――」

そこまで聞いて。

思わず言葉が出た。

「最近あいつとよく話してるな」

翡翠が目を丸くする。

「え?」

自分でも驚いた。

何を言っているんだ。

「別に」

慌てて視線を逸らす。

「気になっただけだ」

嘘だった。

気になっただけじゃない。

面白くなかった。

見ていて苦しかった。

そんな感情。

今まで知らない。

翡翠は少し考える。

そして。

小さく笑った。

「もしかして」

嫌な予感がした。