君だけが俺の居場所だった


「うるさい」

「うるさくなるよ!」

「騒ぐな」

「騒ぐ!!」

美都は顔をしかめた。

頭に響く。

私は呆れたようにため息を吐く。

「昨日雨に濡れて」

「……」

「今日学校休んで」

「……」

「何も食べてなくて」

「……」

「三十八度七分」

逃げ場がない。

全部事実だった。

「病人じゃん」

もう一度言われた。

今度は少しだけ小さい声で。

私は立ち上がる。

「何する気だ」

「お粥作る」

「いらない」

「作る」

「帰れ」

「作る」

「人の話聞け」

「聞いてるよ」

聞いた上で無視していた。

私がキッチンへ向かうと美都は止めようとした。

でも立ち上がった瞬間にふらついて結局またソファへ戻るしかなかった。

「最悪……」

ぼそりと呟く。