君だけが俺の居場所だった


『電話する?』

その一文を見た瞬間。

胸が熱くなる。

断ろうとした。

大丈夫だと言おうとした。

でも。

気付けば。

『する』

と返していた。

数秒後。

着信。

翡翠だった。

「もしもし?」

優しい声。

それだけで。

少し安心する。

「……起きてたのか」

『起きてたよ』

笑う声が聞こえる。

『神城くんが雨の日眠れない気がしたから』

心臓が大きく鳴った。

何だそれ。

そんなの。

ずるいだろ。