朝のホームルーム。 担任がテレビをつけた。 ニュースの天気予報だった。 『大型の台風が接近しています』 教室がざわつく。 『今夜から明日にかけて大雨となる見込みです』 生徒達は少し嬉しそうだった。 休校になるかもしれない。 そんな話をしている。 でも一人だけ違った。 美都だった。 窓の外を見ると空は暗い。 まだ昼なのに。 嫌な感じがした。 強い雨も雷も風全部苦手だった。 そして母親と暮らしていた頃の記憶は決まって雨の日に蘇る。