翡翠は傘を少し傾ける。 美都にも雨が当たらないように。 けれど。 美都はすぐに立ち上がった。 「帰れ」 「嫌」 「なんで」 「放っておけないから」 即答だった。 美都は眉をひそめる。 「放っとけ」 「無理」 「なんでだよ」 「だって風邪ひくじゃん」 美都は呆れたようにため息を吐いた。 話にならない。 そんな顔だった。