君だけが俺の居場所だった


帰り道並んで歩く。

翡翠が小さく笑った。

「神城くん」

「何」

「今日変だった」

美都が固まる。

「……知らん」

即答だった。

でも否定になっていない。

翡翠は笑う。

そして思う。

もっと触れたい。

もっと知りたい。

もっと近くにいたい。

その感情はもう友達のものじゃなかった。

そして美都もまた同じことを考えているなんてまだ知らなかった。