君だけが俺の居場所だった


昼過ぎ。

昼食を食べ終えたあと。

二人はリビングのソファで映画を見ていた。

緋色はいない。

家の中は静かだった。

テレビの音だけが流れている。

翡翠はクッションを抱えながら画面を見ていた。

美都は隣に座っている。

でも。

映画の内容はほとんど頭に入っていなかった。

昨夜もまともに眠れていない。

身体が重い。

瞼も重い。

「神城くん」

「何」

「眠そう」

翡翠が笑う。

「お前もな」

即答だった。

翡翠もかなり眠そうだった。

お互い寝不足。

それでも。

一緒にいる方を選んでいた。

しばらくして。

映画の音が遠くなる。

意識がぼやける。

そして。

二人ともそのまま眠ってしまった。