「食べた」
「食べてない」
「食べた」
「冷蔵庫空っぽじゃん」
美都が黙る。
図星らしい。
私は思わずため息を吐いた。
「何日ちゃんと食べてないの」
「覚えてない」
「覚えてないって何」
「そのままの意味」
本当に困った人だ。
でもなぜか放っておけなかった。
「神城くん」
「何」
「無理してるでしょ」
美都が眉をひそめる。
「してない」
「してる」
「してない」
「してる」
しばらく睨み合う。
先に視線を逸らしたのは美都だった。
「……なんで分かる」
小さな声だった。
私は少し笑う。
「顔色見れば分かるよ」
「顔色?」
「うん」
不思議そうな顔をしている。
本当に分からないらしい。



