「昼も」 美都が続ける。 「帰りも」 少しだけ笑う。 寂しそうに。 「変だった」 翡翠は何も言えない。 そんな風に思っていたのは自分だけじゃなかった。 「神城くん……」 思わず名前を呼ぶ。 美都は少し照れたように視線を逸らした。 「私も」 翡翠が小さく言う。 美都が振り返る。 「何回も連絡しようとした」 その言葉に今度は美都が固まる。 翡翠は苦笑した。 「でも迷惑かなって」 「……」 「勉強してるかもしれないし」 「……」 「寝てるかもしれないし」 だから我慢してたとそう続ける。