その夜。 翡翠はソファへ座ったままだった。 美都も隣に座る。 何も話さない。 でも。 離れない。 しばらくして。 美都の頭がゆっくり傾く。 翡翠の肩に触れる。 本人はもう気付いていない。 限界だった。 寝不足。 不安。 全部。 抱え込み過ぎていた。 翡翠は小さく息を吐く。 そして。 眠ってしまった美都の頭を。 そっと支えた。