「……好きなのかな」
ぽつり。
初めて口にした小さな声。
誰にも聞こえない声。
でもその瞬間胸がぎゅっと締め付けられる。
嫌じゃない。
むしろしっくりきた。
リビングでは美都が一人で座っていた。
落ち着かない。
特別だからって勢いで言ってしまった。
嫌われたかもしれない。
困らせたかもしれない。
帰った方がいい。
そう思うのに足が動かない。
翡翠の顔が見たかった。
その時リビングの扉が開く。
お茶を持った翡翠が戻ってくる。
目が合うと二人同時に固まる。
そして同じことを思った。
――会いたかった。
たった三日。
されど三日。
その時間が二人の気持ちを想像以上に育てていた。



