沈黙が落ちる。 やがて。 美都が小さく呟く。 「……いていいのか」 掠れた声だった。 翡翠は目を丸くする。 今までで一番弱い言葉だった。 いていいのか。 それはきっと。 泊まっていいのかじゃない。 ここにいていいのか。 自分は必要なのか。 そう聞いているみたいで。 翡翠は胸が締め付けられた。 そして。 迷わず笑った。 「うん」 当たり前みたいに。 「いていいよ」 その一言に。 美都は俯いたまま。 強く拳を握りしめた。