君だけが俺の居場所だった


「神城くん」

翡翠が向かいに座る。

「何」

「本当に緋色の様子見に来ただけ?」

その瞬間美都が固まる。

翡翠は笑いを堪えている。

「……そうだ」

「へえ」

信じていない完全に。

「私はね」

翡翠がぽつりと言う。

「ちょっと嬉しかった」

美都が顔を上げる。

翡翠は照れたように笑っていた。

「神城くん来てくれて」

その言葉に胸が熱くなる。

どうしようもなく嬉しかった。

「……三日」

美都が小さく呟く。

翡翠が首を傾げる。

「ん?」

「会ってなかった」

自分でも驚くくらい素直だった。

翡翠の目が大きくなる。

沈黙。

数秒。

そして二人同時に顔を逸らした。

心臓がうるさい。

今の言葉はあまりにも本音すぎた。