「……神城くん?」
たった三日なのに妙に長く感じた。
玄関先二人とも固まっている。
何を言えばいいか分からない。
先に口を開いたのは翡翠だった。
「どうしたの?」
少し驚いた顔。
でもどこか嬉しそうだった。
美都は視線を逸らす。
心臓がうるさい。
来るんじゃなかったそう思うのに帰りたいとは思わなかった。
「……緋色は」
やっと出た言葉に翡翠が瞬きをする。
「うん?」
「様子見に来ただけだ」
即答だった。
準備していた言い訳。
でも翡翠は数秒黙ったあと。
ふっと笑った。
「ふーん」
完全に信じていなかった。
美都の眉が寄る。
「何だ」
「別に?」
翡翠は笑っている。
絶対に何か思っている顔だった。
「緋色なら寝てるよ」
「そうか」
「うん」
沈黙。
気まずい。
でもなぜか帰ろうとしない。



