君だけが俺の居場所だった


やがて見慣れた家が見えた。

胸がうるさい。

帰ればよかった。

今からでも遅くない。

そう思う。

でもインターホンの前まで来てしまった。

指が止まる。

押すか帰るか数秒迷う。

そしてピンポンを鳴らしてしまった。

数秒後玄関の向こうから足音が聞こえる。

近付いてくる。

心臓が跳ねる。

そして扉が開いた。

「……神城くん?」

3日ぶりの翡翠だった。

お互いに固まって言葉が出ない。

ただ会いたかったと思ってしまった。

その瞬間二人とも同じ顔をしていた。