君だけが俺の居場所だった


翡翠はちらりと隣を見る。

美都の指。

自分の袖を握っている。

離れないように。

迷子の子供みたいに。

胸がぎゅっと痛くなった。

この子は。

どれだけ一人だったんだろう。

どれだけ怖かったんだろう。

そう思った瞬間。

翡翠は決める。

もう少しだけ。

もう少しだけでも。

この子のそばにいようと。