君だけが俺の居場所だった


橘家へ向かう帰り道。

傘の中。

美都はずっと黙っていた。

でも。

翡翠の制服の袖だけは離せない。

自分でも気付いていない。

無意識だった。

翡翠が歩く。

その度に。

少しだけ安心する。

ちゃんといる。

隣にいる。

それを確認するみたいに。