翡翠が休んでから三日目の朝。
教室へ入る。
窓際の席はやっぱり空いていた。
分かっていた。
昨日の夜緋色はまだ37度台だった。
だから今日も休むだろうと思っていた。
でも実際に空席を見ると違う。
胸の奥が少しだけ重くなった。
ホームルーム。
出席確認。
「橘」
返事はない。
「欠席」
それだけたったそれだけなのに美都は無意識に窓の外を見た。
晴れていて雨じゃないのに落ち着かなかった。
昼休みの踊り場は今日も一人だった。
パンを持つ。
でも食欲はない。
最近ずっとそうだった。
隣に翡翠がいないたったそれだけなのに思った以上に大きかった。
「……」
ため息が零れる。
完全に重症だった。



