「神城くん」 優しい声だった。 「今日はうち来る?」 美都は顔を上げる。 翡翠は笑っていた。 いつもの笑顔。 でも。 今日は少し違った。 どこか泣きそうだった。 「緋色も待ってるし」 そう言って笑う。 美都は目を閉じた。 本当は分かっている。 緋色だけじゃないことくらい。